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たった一人の判断で町が壊れる

2022年07月13日  WRITER 澤野 恵

前回は、旅での思い出を掲載させていただきました。
今回は旅で感じた事、学んだ事を記載させていただきます。



旅の後半で北海道地図で右の方に飛び出た知床半島沖の羅臼にて、シャチの遊泳ツアーに行ってきました。
そこそこの観光バスも出て、船は次から次へと満席になり目的だったザトウクジラもうっすら見る事が出来、私達のアクティビティも楽しく終了。



その後、夕食を食べに網走へと向かいます。
途中通り道でもあった知床(みちのえきウトロ)へ立ち寄る事になりました。
まだ新しい建物に、若者向けのポップなイラストやお土産の商品が沢山立ち並んでいますがお客様は人がまばらに。



釧路から一緒に同行してくれた観光関係者は「たった一人の経営者判断で町はダメになった」「まだこの海で眠っている人達がいる」と言われた言葉が強く胸に突き刺さりました。
私も未熟ではありますが経営者の一人。
現場での怪我や事故にびくびくしている毎日です。
何かの拍子に工事がやりにくいからと、普段の安全対策から外れる事に合意してしまい何等かの事故を起こしてしまう可能性があります。



イレギュラーな事やルール違反は一度やるとそれが当たりまえになる。
そのような言葉が頭をよぎり、全ては人の命に直結している事を考えさせられました。
素晴らしい自然が残った北海道道東地区。
自然の中に入らせていただく事を忘れずに、全ての体験はルールに従って行いたいものです。



建築現場もこれだけ暑い日が続くと、一人での作業中に倒れてしまっては危険です。
熱中症対策は基より、着用衣のある物は取付けルールを守ったうえで職人さん同士が信頼関係を保ち、安全安心な現場づくりに励んでいきたいと思います。 sawano